共通テストは英語が大きく変わる? センター試験との違いとは

「共通テストは英語が大きく変わる? センター試験との違いとは」サムネイル画像

2021年度から、これまでの大学入試センター試験(以下、センター試験)に替わり、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が実施されます。国公立大学の一般選抜受験者はもちろん、多くの私立大学でも共通テストの受験は必須。当初、共通テストは、記述式問題や英語外部試験の導入予定がありましたが、どちらも延期されることになりました。

共通テストとはどんな試験なのか、センター試験と何が変わったのか、センター試験と同じ勉強方法でいいのかなど、新しい試験方式に戸惑った受験生も多いのではないのでしょうか。

この記事では共通テストの概要、共通テストとセンター試験の違い、各教科の対策について解説していきます。

大学入学共通テストとは?

ここでは、試験日程・出願方法・出題教科・検定料など、共通テストの概要を紹介します。

試験日程

今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、通常の試験日程のほかに、別日にも試験が実施されます。

令和3年1月16日(土)・17日(日)
令和3年1月30日(土)・31日(日)※1
特例追試験:令和3年2月13日(土)・14日(日)※2

※1 新型コロナウイルス感染症の影響で学業の遅れを学校長に認められた人、または1月16日・17日の追試験の受験者(疾病や負傷などのやむを得ない事情により受験できなかった人)を対象として実施します。 ※2 1月30日・31日の追試験として実施します。

出願期間と出願方法

出願期間は、令和2年9月28日(月)~10月8日(木)(消印有効)です。出願期間は10日程度しかないため、書類の提出忘れや記入漏れなどに注意してください。
出願方法は、高校や中等教育学校を卒業見込みの人は、志願表・検定料受付証明書を在学している学校に提出します。通信制課程の場合も同様です。また、高卒生や高卒認定試験合格者は、志願表・検定料受付証明書のほか、出願資格を証明する書類を用意し、「簡易書類郵便」で郵送してください。
出願書類が受理されると、10月27日(火)までに確認はがき(出願受理通知)が自宅に届きます。

出題教科

共通テストの出題教科は、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科です。出願時に登録していない教科は受験不可。万が一、登録していない教科を受験しても採点されないので、注意してください。数学と理科は、試験時間を数学①・数学②、理科①・理科②のグループに分けて実施。理科を受験する場合は、A~Dの科目選択方法から一つ選択します。理科の受験科目は、試験当日に選択して解答することが可能です。

出題科目

各教科の出題科目、科目選択方法、試験時間、配点は以下の通りです。

・国語
 出題科目:「国語」
 試験時間(配点):80分(200点)

・地理歴史、公民
 出題科目:「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」
      「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」
 科目選択方法:上記10科目のうち最大2科目を選択し、解答する。
但し、同一名称を含む科目の組み合わせは不可。(例:日本史Aと日本史Bを選択)
 試験時間(配点):1科目選択60分(100点)、2科目選択130分(うち解答時間120分)(200点)

・数学
 出題科目:数学①「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」
      数学②「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」
 科目選択方法:数学①は2科目のうちから1科目を選択し、解答する。
        数学②は4科目のうちから1科目を選択し、解答する。
 試験時間(配点):数学①70分(100点)、数学②60分(100点)

・理科
出題科目:理科①「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」
理科②「物理」「化学」「生物」「地学」
科目選択方法:A 理科①から2科目を選択
  B 理科②から1科目を選択
  C 理科①から2科目、理科②から1科目を選択
        D 理科②から2科目を選択
試験時間(配点):理科①2科目選択60分(100点)
         理科②1科目選択60分(100点)
2科目選択130分(うち解答時間120分)(200点)
※理科①は試験時間60分で、必ず2科目を選択解答してください。
解答する科目の順序と時間配分は問いません。

・外国語
 出題科目:「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」
 科目選択方法:上記5科目のうちから1科目を選択し、解答する。
 試験時間(配点):「英語」【リーディング】80分(100点)
【リスニング】60分(うち解答時間30分)(100点)
         「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」【筆記】80分(200点)

検定料

3教科以上を受験する場合は18,000円、2教科以下を受験する場合は12,000円です。成績通知を希望する場合は、別途、手数料800円が必要。また、地理歴史・公民はこの2教科を合わせて1教科とカウントします。例えば、国語・地理歴史・公民の3教科を受験する場合でも、2教科以下の受験となるので気をつけてください。

検定料の払込期間は、令和2年9月1日(火)から10月8日(木)です。出願期間と少し異なるため、うっかり支払いを忘れないように注意しましょう。

共通テストとセンター試験って何が違うの?

共通テストの概要についてご紹介しましたが、では、センター試験とどこが違うのでしょうか。

思考力・判断力・表現力を重視

共通テストでは、知識の理解の質を問う問題や思考力・判断力・表現力などを発揮して解くことが求められる問題を重視して出題されます。つまり、センター試験よりも知識・技能だけで解ける問題が減り、より深い理解力や考察力が求められる問題が増えるということ。日常生活や社会の事象を意識した素材が出題されたり、文章・グラフ・図表など複数の資料を組み合わせて考えたりする問題が出されると予想されています。

英語はリスニングの配点比率が増える

外国語の「英語(筆記)」の名称が「英語(リーディング)」に変更されます。また、センター試験で出題されてきた「発音・アクセント・語句整序など」を単独で問う問題は出題されません。

一番大きな変更点は、リーディングの配点が200点から100点になり、リスニングの配点が50点から100点に変更されること。リスニングではこれまで、聞き取る英語の音声が2回ずつ流れましたが、共通テストでは2回流す問題と1回流す問題があります。流す回数は下記の通りです。

第1問:2回
第2問:2回
第3問:1回
第4問:1回
第5問:1回
第6問:1回

1回流す問題は、一度で聞き取らなくてはいけないため、リスニングが苦手な方にとっては難関になります。配点も高くなっているため、普段からリスニングの問題に取り組み、苦手を克服しましょう。

数学の試験時間変更

数学①の試験時間が60分から70分に変更されます。数学的な問題解決過程を重視する問題の「考える時間」を考慮した時間設定となっているようです。そのため、時間が長くなったといっても悠長に解答するのはよくありません。今まで通り、60分の気持ちで取り組むとよいでしょう。

共通テストはどんな対策が必要?

では、共通テストはどのように勉強して対策をしていけばいいのでしょうか。プレテストで出題された問題を参考にして、各科目の対策について解説していきます。

国語の対策

国語の試験時間はセンター試験と同じ80分で、現代文・小説・古文・漢文の構成も変わりません。しかし、読解問題の題材が変わり、より実用的な文章が出題される可能性があります。プレテストでは、図表を交えた文書と公文書の資料を読み解きながら解答していく問題が出されました。本番で似たような問題が出題された場合、さまざまな文章や題材を横断的に読みこなして、解答する能力が必要です。スピードと正確性を重視した演習を行うとよいでしょう。

地理の対策

地理も試験時間や配点、問題構成などはセンター試験と変わりません。しかし、出題内容にいくつか変更点があります。ほかの科目でも資料を複合的に組み合わせて解く形式が増えているため、地理でも資料読み取り問題が増えるとみられるでしょう。またプレテストでは小問が3,4問減っており、一問あたりの配点が大きくなっていました。複数選択肢から完答する問題も出題される可能性があります。特別な対策は必要なく、正しい地理の基礎知識を身につけ問題演習をこなしていくとよいでしょう。センター試験の過去問を使用するのも有用です。

数学の対策

センター試験との違いでも述べましたが、数学は数学①の試験時間が10分延びて70分となります。出題内容は、学校の階段やくじ引きなど、日常的なシーンで扱われる数学的知識を問う問題などもありました。また長い文章を読み解いたり、会話形式で問題を解くものなど、これまでにないような出題問題が多いです。数学の勉強をする上で重要なのは、基礎力を高めること。計算力はもちろん、公式や解き方をしっかり身につけましょう。過去問などを利用し、苦手分野を把握して克服していくなど、分野別の対策も必要です。

英語の対策

一番変更点が多い英語は、これまで以上に対策が必要です。
リーディングは、問題文もすべて英語になります。プレテストでは、英文のレシピや図表を含んだ長文など、日常生活での読み取りを意識した問題が出題されました。センター試験の過去問を使い、多くの文章に触れ、長文を正確に且つ速く読む力を身につけましょう。単語はセンター試験では約4,200語だったものが、約1,200語増えて約5,400語になります。単語はきちんと意味を覚えることが大切なので、自分が持っている単語帳を一冊完璧にするようにしましょう。
リスニングは、1回しか読まれない問題があるだけでなく、より日常英語に近い発音で読み上げられるようになっています。また、長めの文章を聞き取らなければいけない問題も。そのため、基本的な熟語や言い回しをしっかり身につけ、日常会話を理解する力をつけましょう。リスニングの対策もセンター試験の過去問を利用するのがベストです。

まとめ

共通テストは記述式問題導入の延期によって、解答方法はセンター試験と同じマーク式です。これまでに述べてきたように、思考力・判断力・表現力を重視し、日常生活や社会の事象を意識した問題が多く出題されること、英語のリスニングの配点が増えることなど、センター試験と大きく変わる点もあります。

とはいうものの、本質はセンター試験とあまり変わらないので、センター試験の過去問や赤本などでしっかり対策をしていきましょう。大学入試センターのホームページで、プレテストの問題や解答を公表しているので、解いてみると共通テストの出題傾向が掴めるかもしれません。

よく読まれている記事
夏休みの受験勉強は何をしたらいいの? 失敗談から学ぶ上手な学習計画の立て方
大学受験の【赤本】。いつから使う?何年分必要?
どうやって決めているの?大学や学部の選び方・決め方

関連記事

注目予備校から自分にピッタリの予備校を診断!予備校診断はStart!

カテゴリー

アーカイブ